古着屋さんでも、他の商売でも一緒ですが、仕入れてきた商品をいかにお客様に喜んでもらえるのか、どのようにしたらお客様に愛されるお店を作ることが出来るのかということは非常に大切です。

しかし、その仕入れをする時には人が嫌がる仕事をすると良い、という不思議で面白いことが起こります。

古着業界で仕入れをする時に、ほとんどの人は業者専門の競市(せりいち)で商品を仕入れます。

この仕入れの場所では、自分が欲しいもの以外にも買わなければならない場合も多いのです。

たとえば、ある人は20枚くらいの洋服が山にされて出品されているなかで、一枚だけ欲しいけれど、残りの19枚は要らないというような事があります。

売れる商品では有るものの、その人にとっては、不要となる19枚に関して、いちいち畳んで持って帰ってちびちび販売するよりも、自分が価値を置いた洋服の一枚を売る方が効率も良く、儲かるのです。

そんな時、古着業界に新しく入ってきた人、その中でも特に若く古着の価値観にとらわれていない人は、その人から19枚を貰って帰るのです。

あげる側の人にとっては、わざわざ畳まないで済むし、持って帰らなくて良いためどうぞと喜んであげてしまうのです。

対して、この若い人たちは、ヤフーオークションに出品したり、場合によっては露天に持っていって「詰め放題○○円」などの看板を下げて売ってしまうのです。

高く売れるわけではありませんが、仕入れコストがゼロなので、儲からないわけは有りません。

すでに商売を確立している人は、自分の時間当たりの利益を計算して動いているため、その時間当たりの利益より下回った利益でよければ、喜んで仕事を回してくれるものです。

それが難しいのは体面を保ちたいという気持ちがあるからですので、それを捨ててしまい、皆が嫌がることをしてみましょう。

そうすることで、きっとみんな助けてくれることでしょう。

Written by 古着卸.net